【新唐人2012年8月15日付ニュース】7月21日の北京の豪雨に続き、河北省でも深刻な被害が発生しました。“天下第一関”と称される山海関は海と化し、秦皇島市でも深刻な水害が発生。一方、同じ豪雨でも、江西省贛州市は宋の時代に建設された排水システムのお陰で災害から免れました。専門家は、中国の都市で豪雨による災害が絶えないのは、当局の面子プロジェクトによるものだと指摘します。
8月の初め、河北省秦皇島市では台風の影響で連日豪雨が続き、深刻な水害が発生。多くの家屋や車両が浸水し、鉄道にも影響が出ました。
一方、江西省の54の市や県では、宋の時代に建てられた排水システムが手柄を立て、浸水した車両は一台もありません。豪雨の度に深刻な被害に晒される中国の他の都市とは対照的です。
地質学専門家の範暁さんは、当局のインフラ建設は都市の発展や市民の生活需要を考慮に入れず、目先の利益ばかり求め、目に見える政治業績のみを追い求めていると指摘。下水道建設は投資額が大きく、目に見えない地下に建設されますが、都市の良心と呼ばれるといいます。
四川省地鉱局元総エンジニア 範暁さん
「我々全体の体制と関係があります。政府と官僚が関心を持つのは自分の任期内に、なるべく早く経済上の効果を得ることです。長期的な都市の発展に合った最も基本的な事を考慮していません」
山東大学の元教授・孫文広さんは、独裁政権の下では、官僚は儲けることしか考えないと指摘します。
山東大学元教授 孫文広さん
「中国の官僚は面子だけを重んじ、将来の事など考えません。もう一つ、共産党は過去の官僚に対してはあまり追究しません」
ネットユーザーはこう嘆きます。“昔は先祖が木を植えて子孫が木陰で涼んだが、今の人は子孫に負の遺産ばかり残している”。“これらはみな汚職腐敗の結果だ。至る所におから工事。共産党国家の特色だ”。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/08/07/atext743649.html.(中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/勒使 映像編集/工)